名古屋地区の住宅ローンの金利動向 平成25年1月

平成2517日現在の、名古屋地区の住宅ローンの金利動向です。

 

 

まずは変動金利タイプから。

 

変動金利については、日銀のゼロ金利政策が

継続されているため全く動きが無く、先月に続き据置きです。

三井住友信託の0.775%を筆頭に

1.0%前後の低水準で推移しています。

 

ゼロ金利政策は、インフレターゲット(目標)1.0%のもと

物価上昇率が1.0%になるまで継続される見込みなので、

変動金利も当面現在の水準で推移すると思われます。

 

 

次に、固定金利タイプ固定金利期間選択タイプ

 

先月は10年もの国債の利回りが下がった影響で、

全般的に若干の利下げになっていました。

 

が、今月は7年以上の固定金利を中心に、

0.050.10%程度の利上げとなっています。

 

これは、安倍首相への金融緩和・景気回復への期待から

円安・株高となり、マーケットの資金が国債から株式に回ったため、

国債の値下がり=利回りの上昇となったためのようです。

 

長期金利に影響を与える10年モノ国債の利回りは、

先月は0.7を切る水準を記録しましたが、

年末には0.8近くまで上昇しています(現在は0.835%)。

 

その結果、10年固定の表向きの優遇金利は

1.351.55程度となっています。

 

ただし、中には先月から据え置きの銀行もあり、

特に三井住友信託銀行が営業戦略上からか1.15%~を維持、

表向きの優遇金利では他を引き離しています。

 

 

最後に、フラット35

 

10年モノ国債の利回りに連動して

先月まで4ヶ月連続の利下げで、史上最低金利を更新していましたが、

今月の最安値は下記の通り(カッコ内は対前月)

20年超タイプで+0.18%と大幅な利上げとなりました。

 

 ・20年以内  1.66%(+0.13%)

 ・20年超    1.99%(+0.18%)

 ・フラット50  2.79%(+0.03%)

 

 

繰り返しになりますが、政権交代の結果、円安・株高により

 国債の値下がり=長期金利の上昇=固定金利の上昇

となっていますが、これまでの利下げの反動からか

フラット35はすぐに反応し、民間は若干様子見(?)

といったところでしょうか。

 

今後も、円安・株高が進行すれば、

この傾向(長期固定金利の上昇)の可能性もありますが、

安倍政権の経済政策とマーケットの反応如何のため、

見通しははっきりしないというところでしょう。

 

 

なお、上記の金利は金利プラン優遇後の数字です。

借入れ条件や借りる方の属性や交渉次第で、

さらに優遇幅を大きくすることもできます。