平成25年2月4日現在の、名古屋地区の住宅ローンの金利動向です。
まずは変動金利タイプから。
変動金利については、日銀のゼロ金利政策が
継続されているため全く動きが無く、先月に続き据置きです。
三井住友信託の0.775%を筆頭に
1.0%前後の低水準で推移しています。
ゼロ金利政策は、インフレターゲット(目標)が2.0%と上方修正され、
物価上昇率が2.0%になるまで継続される見込みなので、
変動金利も当面現在の水準で推移すると思われます。
次に、固定金利タイプと固定金利期間選択タイプ。
長期金利に影響を与える10年モノ国債の利回りは、
0.8%を越えたあと、一旦0.72%程度まで下げ、
0.75%程度に戻しています。(現在は0.805%)。
このような動きの中、おおよその傾向としては
10年以内の期間選択タイプでは0.05%程度の利下げ、
10年以上の固定金利タイプでは0.05%程度の利上げ
をしている金融機関が多いようです。
その結果、10年固定の表向きの優遇金利は
1.35~1.55%程度がボリュームゾーンとなっています。
とは言え、先月から据え置きの銀行も少なくなく、
特に三井住友信託銀行は10年固定で1.15%~を維持、
表向きの優遇金利では他を引き離しています。
また、住信SBIネット銀行は、やはり10年固定で利下げを行い、
1.18%となっています。事務手数料は2.1%かかりますが、
8大疾病付の団体信用生命保険と保証料が無料ですので、
なかなか魅力的な金利設定となっています。
最後に、フラット35。
先月は、史上最低金利から一転、大幅な利上げでしたが、
今月の最安値は下記の通り(カッコ内は対前月)で、
20年超タイプは+0.02%と僅かな利上げ、
逆に20年以内タイプでは▲0.01%と僅かな利下げとなっています。
・20年以内 1.65%(▲0.01%)
・20年超 2.01%(+0.02%)
・フラット50 2.77%(▲0.02%)
今月は、動きはあったものの“微動”といった程度で、
全体としてはおおむね横ばいといってよさそう。
今後の長期固定金利の動向は、
アベノミクスの動向と、マーケットの評価次第でしょう。
なお、上記の金利は金利プラン優遇後の数字です。
借入れ条件や借りる方の属性や交渉次第で、
さらに優遇幅を大きくすることもできます。