名古屋地区の住宅ローンの金利動向 平成25年7月

平成2572日現在の、名古屋地区の住宅ローンの金利動向です。

 

先月は、アベノミクスと日銀の異次元金融緩和による

円安株高、長期金利上昇の影響を受け、

長期の固定タイプを中心に大幅な利上げとなりました。

 

その後、長期金利は高値安定といった感で推移していますが、

その影響がどのように出たのでしょうか?

 

 

まずは変動金利タイプから。

 

変動金利に影響を与える日銀のゼロ金利政策は終わったものの、

大幅な量的・質的金融緩和が行われています。

 

そのため変動金利については全く動きが無く、先月に続き据置きで、

三井住友信託の0.775%を筆頭に

1.0%前後の低水準で推移しています。

 

日銀の金融緩和政策は物価上昇率が2.0%になるまで継続の

見込みなので、変動金利も当面現在の水準で推移すると思われます。

 

 

次に、固定金利タイプ固定金利期間選択タイプ

 

固定金利タイプに影響を与える10年モノの国債利回り(長期金利)が

5月中旬に0.9%程度まで上昇、その後0.8%~0.9%で推移しています。

71日の終値は0.882%)

 

そのため、先月に引き続き利上げ基調にあり、

5年以上の固定金利期間選択タイプや長期固定金利まで、

全体的に0.05%~0.10%程度の利上げとなっています。

 

特に、これまでなんとか据置いていた地銀信金においても、

中には10年固定で1.25%という低水準も見受けられますが、

基本的に5年・10年固定は利上げの方向となっています。

 

その結果、10年固定の表向きの優遇金利は

1.501.60程度がボリュームゾーンとなっています。

 

ただし、中には超長期の固定金利を利下げしている金融機関もあり、

住宅ローンの金利も調整局面に入ったのかもしれません。

 

 

また、これらの動きに逆行するように、というか、だからこそなのか、

メガバンクを中心に3年固定では0.6という低水準に。

 

三井住友銀行が0.6%への利下げで先行しましたが、それも束の間。

住信SBIネット銀行が0.59%、三井住友信託銀行にいたっては0.55%!

基本的に期間限定ではありますが、利下げ競争も過熱気味です。

 

メガバンクにとって、3年固定が今が旬の目玉商品なのでしょう。

 

 

そして、フラット35

 

先月は一気に0.2%程度と急上昇しましたが、今月は調整局面なのか、

下記の通り+0.02%程度の微増となっています (カッコ内は対前月)

 

 ・20年以内  1.74%( - )

 ・20年超    2.05%(+0.02%)

 ・フラット50  2.61%( - )

 

今年4月の水準(20年超タイプで1.80%)には及びませんが

引き続き低金利の水準であると言えます。

 

 

なお、上記の金利は金利プラン優遇後の“表向き”の数字です。

借入れ条件や借りる方の属性や交渉次第で、

さらに優遇幅を大きくすることもできます。