住宅会社選びでつまづかないために

住宅会社選びというのは、結婚相手探しと似ています。どちらも一生の付き合いになるものの、実際に契約や結婚をしないと相手の本当の姿が分かりません。そのため、念には念を入れて相手を見極めることになりますが、あまりに慎重になり過ぎると、かえってパートナーを選べなくなることがあります。


住宅会社選びには、価格、プラン、デザイン、広さ、性能、グレード、施工技術、担当者の人柄、会社規模など、様々な要素があります。その全てに100点満点を求めたり、細かい点にこだわり過ぎると、相手の欠点ばかりが見えてしまうもの。そうなると、相手の良い点が目に入らなくなり、しまいに家づくりがつまらくなってしまうのですね。


そうならないためには、まず最初に要望の優先順位を明確にし、その要望に合った住宅会社を数社ピックアップしましょう。そこまで絞り込めれば、どの住宅会社を選んでも大きく的を外すことは無いはずです。


あとは、各社の短所ではなく“長所”をどれだけ見ることができるか、となります。例えばプランにしても、1回で完璧なものが提案される訳ではありません。細かな間取よりも提案に込められた発想やアイディアを感じたいところですね。


また、楽しくやり取り出来るか、つまり家づくりへの想いが共有できる相手かという点も重要。住宅会社は建築のプロですので、打合せを重ねればいずれ相応のプランが出来上がるはずですが、スムーズにゴールにたどり着けるかは“相性次第”と言っても過言ではありません。過去のコンサルティング事例を見ても、打合せが楽しく盛り上がった場合は、たいがいハッピーエンドになっています。


基本的に、全くダメな場合はハッキリ「この会社とは合わない」と思うもの。「悪くないな」と思えるようなら、その住宅会社とは相性が合うと思って差し支えないでしょう。


せっかくの家づくり。この世のどこにも無い“完璧な相手”を追い求め、疲れ果てて断念したり、逆に安易な妥協をしてしまうなんて、つまらないですよね。