家づくりにかかる期間=工期は、
下記の表の通り住宅会社によって結構変わります。
例えば、ハウスメーカー。
商品が規格化されているため、プランや見積は
動きの早い営業マンがどんどん提案してくれ、
1~2ヶ月あれば間取はおおよそ固まってきます。
仕上や設備などについても、
豊富なカタログで仕様や設備を比較検討した後、
充実したショールームで実物を見て触ることができるので、
集中して1日で決めることもザラ。
結果、打合せ期間が3ヶ月あれば、着工できてしまいます。
施工に関しても、工場にて部材の組立てをあらかた済ませてしまうため、
現場での手作業が少ない分3ヶ月、余裕を見ても4ヶ月あれば竣工するので、
設計で3ヶ月、施工で3ヶ月の計6~7ヶ月あれば家が建ってしまいます。
次に工務店。
あまり規格化されておらず、営業マンがいない工務店もあるので、
提案スピードはハウスメーカー並という訳にはいきません。
また、仕様や設備の確認についても、
自社でカタログやショールームを持っているわけではないので、
建材・住設メーカーのカタログ・サンプルを取寄せたり、
ショールームに行く必要があります。
そのため、設計打合せにかかる期間は4ヶ月といったところ。
施工についても、現場作業の割合が多いため、4~5ヶ月程度が目安。
設計で4ヶ月、施工で4ヶ月の8~9ヶ月とハウスメーカーより長めですが、
その分じっくり打合せが出来るメリットもあります。
また、着工時に部材を全て工場に発注するハウスメーカーと違い、
都度発注する工務店では、着工後の変更にもわりと対応してもらえます。
最後に建築家。
建築家との家づくりにおいては、既存の商品ありきではなく、
施主のこだわりにゼロから対応する分、打合せの回数も多く、
設計だけで最低6ヶ月は見ておきたいところ。
設計が終わった後、施工会社を選ぶ「見積調整」の期間も
2ヶ月程度必要ですし、こだわった設計になればなるほど、
施工の期間も余裕を見て6ヶ月は見ておきたいところ。
設計・見積調整・施工で1年から1年2ヶ月程度かかる
建築家との家づくりですが、その分、工務店以上に自由度が高く、
デザインや間取など個性の強い家を建てることができます。
新年から家づくりをスタートした場合、
1社へ絞り込む期間などの余裕を見ると、
ハウスメーカーなら夏に、工務店なら年内に、
建築家なら翌年の春にというのが入居の目安となるでしょう。
単純に工期を優先するならハウスメーカーが有利。
でも、コストや提案力など、工期以外の要素も多々ありますし、
工期が短いことによるデメリットもあります。
「工期」という一面だけに囚われず、
こだわりの優先順位を付けて、住宅会社を選んで下さい。
なお、ここで挙げた工期は一般的な例。
工務店であっても、仕様や設備などが規格化・標準化されていたり、
デザイン等特定のスタイルで家づくりをしていれば工期も短くなりますし、
一件一軒フルオーダーになれば工期も長くなります。
さらに、商談する会社数が増えれば設計・打合せ期間も延びますし、
ご要望や敷地条件によっても工期が変る点にもご留意下さい。