家づくりの第一歩に
住宅展示場(ハウジングセンター)に行こうという方、
もしくはすでに行った方もいらっしゃるこでしょう。
住宅展示場は夢があり、何より実際の建物を見ることができる貴重な場。
使い方さえ誤らなければ家づくりの強い味方になりますが、
一歩間違えると家づくりが嫌になることも・・・
そこで、以下、注意点を見てみます。
まず、住宅展示場のモデルハウスは、
“暮らす”ためのものではなく“魅せる”ためのものであるという点。
延床面積70~80坪の“大豪邸”はザラで、
使っている仕上材や住設機器も標準品ではなく、
グレードの高い“オプション品”の塊り。
そのまま建てたら1億円なんてことも。
なので、あくまでモデルハウスは間取や寸法、空間構成、色合、
最新の住設機器など、実物でなければ分からないことの参考程度とし、
広さやグレードは“割り引いて”見た方が無難です。
そして、住宅展示場というのは、
つくり手かつ売り手である住宅会社の集合体であるという点。
家電量販店のようにつくり手とは別の売り手が
目利きとなり、お勧め商品を紹介してくれるワケではなく、
そこにいるのは住宅会社の“営業マン”。
当然、自社商品の売り込みをしてきます。
その売り込みは、無料の“プラン提案”や“敷地調査”など、
一見ありがたいサービスのように見えますが、あくまで営業の一環。
無料だからと気軽に頼んでしまうと、
営業攻勢を受けて断るのに苦労することも。
では、何も頼まなければ良いかというとそうではなく、
モデルハウスに入ると差し出される
“アンケート”への記名も、控えた方が賢明です。
DMが送られてくるというだけではありません。
そのアンケートを渡した営業マンが、
有無を言わさず担当者になってしまうからです。
その営業マンが知識も経験もあり、しかも相性ピッタリなら良いものの、
そんな営業マンばかりではありません。
たまたま入ったモデルハウスに居合わせただけという偶然に、
大事な営業マン選びを賭けられますか?
アンケートに記名するのは、この人だ!という
営業マンが現われてからでも遅くありません。
といった点にご注意いただき、
住宅展示場を有益な情報収集の場にして下さい。