契約書というのは、順調なときにはその存在は忘れてしまいますが、
何か重大なトラブルが起こったときに引っ張り出されるもの。
要は「トラブル時の取り決め」です。
そういう点で、契約書を見るときには、
注意してチェックしておきたい事項があります。
その条項を挙げてみます。
「一括下請負・一括委任の禁止」
「工事関係者についての異議」
「図面・仕様書に適合しない施工」
「完成・検査」
「請求・支払・引渡」
「瑕疵の担保」
「工事・工期の変更」
「履行遅滞・違約金」
「解除に伴う措置」
こう挙げると難しく見えるかもしれませんが、
契約書の約款は各社それぞれの書式があるといいつつも、
ある程度は同じような条項が入っています。
そこで、標準的な約款のサンプルと比較してみると、
商談中の住宅会社の約款の内容が見えてきます。
入手のしやすさや消費者保護の点からお勧めしたいのが、
日本弁護士連合会の「住宅建築工事請負契約約款」。
ホームページから無料でダウンロードできますので、
契約内容に不安のある方はご覧になってください。
(サイトはコチラ)
ただし、一般的によく使われている
「民間(旧四会)連合協定工事請負契約約款」
(民間(旧四会)連合協定工事請負契約約款委員会)
と比べると、消費者保護の色合いが強いので、
住宅会社によってはあまり良い顔をしないかもしれません。