銀行と住宅ローンの話しをしていると、いくつかの「金利」が出てきます。
まず、住宅ローンの基準となる金利として、「店頭表示金利」があります。
その上で、期間限定のキャンペーンとして、一定の条件をクリアした場合に適用される「優遇金利」があります。
“金利プラン”とも呼んだりしますが、一定の条件というのは、
・給与振込指定
・公共料金引き落とし
・クレジットカード
・インターネットバンキング
・貸金庫
・年収○万円以上
といったもので、全てではなくいくつかの項目を満たしていればクリアできるので、ハードルはさほど高いものではありません。
・・・と、ここまではインターネットや店頭など、誰でも知ることが出来る金利なのですが、さらに表には出ない金利があります。それが「実行金利」です。
借入れの条件や借りる人の属性によって、銀行は金利を上げたり下げたりします。
例えば、
・一部上場企業の社員
・公務員
・医師、弁護士
といった職業の方は、銀行から見れば返済が滞る可能性が低い、いわゆる「上顧客」になります。
そういった人に対しては、ぜひとも借りて欲しいので通常の優遇金利からさらに優遇して融資を実行するので、
「優遇金利>実行金利」ということが起こります。
10年固定を例にすると、
店頭表示金利 3.1%
優遇金利 1.4%
実行金利 1.2%
というケースになります。
この実行金利というのは、上記の職業の方でなくとも、交渉次第で下げることも可能なのです。つまり「優遇金利=実行金利」ではありません。銀行の言いなりで住宅ローンを借りることはありませんヨ。