銀行の破綻と住宅ローン

住宅ローン選びをしている際、

「銀行の経営状態や信用度はどうなのでしょう?」
というご質問を時々お聞きします。


銀行に預金する場合には、
銀行が破綻すると預金が1000万円+その利子分しか
保護されないこと(ペイオフ)もありえるので、
銀行の経営状態も無視できません。

 


では、住宅ローンを借りる場合はどうなのかと言えば、


「住宅ローンを借りる側は、
 銀行の経営状態はさほど気にする必要は無い」


ということになります。


というのも、万一金融機関が破綻しても、
現在借りている住宅ローンの条件は変わらずに
別の金融機関に引き継がれるからです。


ただし、いくつか注意点が。


まず挙げられるのが、
「その金融機関独自の優遇サービスが
 利用できなくなることがある」
ということ。


例えば、無料だった繰上返済手数料が有料になったり、
固定金利選択型の住宅ローンの場合、
固定期間終了後の金利引下げ幅が小さくなったり、
近所の支店やATMが閉鎖されたり
といったことが起こる可能性があります。


もう一つ挙げられる点があります。


大多数の人は関係ないと思いますが、
過去にローンの返済が滞ったことがある人は要注意!
「“不良債権”とみなされて、全額返済を迫られる」
こともあります。


といったこともあるので、金融機関が
健全な経営をしているに越したことはありませんが、
金利や各種手数料、利便性(店舗の立地など)に比べれば
重要度は下げてもよいのではないでしょうか。


ちなみに、銀行が破綻したら「借金がチャラになる」
なんてことはありませんよ!