平成24年11月2日現在の、名古屋地区の住宅ローンの金利動向です。
まずは変動金利タイプから。
変動金利については全く動きが無く、
先月に続き据置きで、三井住友信託の0.775%を筆頭に
1.0%前後の低水準で推移しています。
変動金利に影響を与える日銀のゼロ金利政策が、
インフレターゲット(目標)1.0%のもと、
物価上昇率が1.0%になるまで継続される見込みなので、
変動金利も当面現在の水準で推移すると思われます。
次に、固定金利タイプと固定金利期間選択タイプ。
10年モノの国債利回りが0.7%台後半で推移しているので、
全体としては今月も小康状態となっています。
地銀・信金で据置き、一部メガバンクで0.05%の利下げ、
一部銀行の20年以上の長期固定で0.02%の利上げといったところで、
10年固定で東春信金の1.20%を筆頭に
1.4~1.5%程度となっています。
最後に、フラット35。
2ヶ月連続の利下げで、最安値は下記の通り(カッコ内は対前月)、
20年超タイプで1.85%と、2%を大幅に切る低水準を維持しています。
・20年以内 1.57%(▲0.03%)
・20年超 1.85%(▲0.03%)
・フラット50 2.78%(▲0.01%)
なお、0.7%金利優遇のフラット35Sエコは
先月いっぱいで申込み受付を終了しており、今月の申込み分以降は
0.3%優遇のフラット35Sに一本化されています。
今春から10年モノ国債の利回りが下がり、
10月30日の日銀の金融政策決定会合で
2ヶ月連続の金融緩和政策が決まったこともあり、
住宅ローンの金利も低水準で推移しています。
ただ、臨時国会で審議される赤字国債発行法案が成立しなければ、
国債価格の暴落・利回りの上昇といった事態も起こり得ます。
今後の国会や経済情勢によりますが、引渡しや融資の関係で
住宅ローンの実行日を11月と12月とで選べる場合は、
11月中に住宅ローンを実行する方が無難かもしれません。
なお、上記の金利は金利プラン優遇後の数字です。
借入れ条件や借りる方の属性や交渉次第で、
さらに優遇幅を大きくすることもできます。