平成25年8月2日現在の、名古屋地区の住宅ローンの金利動向です。
5月以降、アベノミクスと日銀の異次元金融緩和の影響を受け、
住宅ローン金利は固定タイプを中心に利上げの傾向が続いていましたが、
今月はどうなっているのでしょうか。
まずは変動金利タイプから。
変動金利に影響を与える日銀のゼロ金利政策は終わったものの、
大幅な量的・質的金融緩和が行われています。
そのため変動金利については先月に続き据置きで、
三井住友信託の0.775%や信金の0.75%を筆頭に、
1.0%前後の低水準で推移しています。
日銀の金融緩和政策は物価上昇率が2.0%になるまで継続の
見込みなので、変動金利も当面現在の水準で推移すると思われます。
次に、固定金利タイプと固定金利期間選択タイプ。
固定金利タイプに影響を与える10年モノの国債利回り(長期金利)は、
5月のゴールデンウィーク明け以降0.8~0.9%で推移していました。
それが、参議院選挙で与党が大勝したこともあり、
7月中旬以降0.8%を切っています。(8月1日の終値は0.790%)
そのため、一部金融機関によって対応は分かれているものの、
5年以上の固定金利期間選択タイプや長期固定金利まで、
全体的に0.05%~0.10%程度の利下げとなっています。
3ヶ月続いた利上げ傾向もひと息ついたようで、
10年固定の表向きの優遇金利のボリュームゾーンは
先月同様1.50~1.60%程度となっています。
なお、6月から一部のメガバンクなどで取扱いを開始した
3年固定・0.6%という商品ですが、先鞭をつけた三井住友銀行や
みずほ銀行は期間満了により申し込みを終了しています。
ただ、三菱東京UFJ銀行や一部信託銀行などでは、
引き続き0.6%や0.55%といった商品を扱っています。
そして、フラット35。
先月は0.02%程度の微増でしたが、今月は下記の通り
▲0.06%程度の利下げとなっています (カッコ内は対前月)。
・20年以内 1.68%(▲0.06%)
・20年超 1.99%(▲0.06%)
・フラット50 2.60%(▲0.01%)
返済期間20年超で、今年5月以来3ヶ月ぶりに2.0%を切りました。
なお、上記の金利は金利プラン優遇後の“表向き”の数字です。
借入れ条件や借りる方の属性や交渉次第で、
さらに優遇幅を大きくすることもできます。