平成24年7月3日現在の、名古屋地区の住宅ローンの金利動向です。
今月はフラット35で大幅な利下げがありましたが、
いつも通り、まずは変動金利タイプからです。
変動金利については全く動きが無く、
先月に続き据置きで、三井住友信託の0.775%を筆頭に
1.0%前後の低水準で推移しています。
変動金利に影響を与える日銀のゼロ金利政策が、
インフレターゲット(目標)1.0%のもと、
物価上昇率が1.0%になるまで継続される見込みなので、
変動金利も当面現在の水準で推移すると思われます。
次に、固定金利タイプと固定金利期間選択タイプ。
固定金利タイプと期間選択タイプについては、
3ヶ月連続の利下げとなりました。
地銀・信金ではほとんど動きはありませんでしたが、
メガバンクや信託銀行・ネットバンクでは
10年以上の期間固定や長期固定で0.05%程度の利下げ、
さらに、みずほ銀行や住信SBIネット銀行、ソニー銀行では
短期の期間固定でも若干の利下げとなっています。
そのため、10年固定で1.4%からとなっています。
最後に、注目のフラット35。
先月は2ヶ月連続の利下げで、
20年以内・10年超タイプともに歴代最低金利を更新しました。
今月はというと、3ヶ月連続の利下げ、
それも0.07~0.09%の大幅な利下げになっています。
その結果、20年以内・20年超タイプ共に
2ヶ月連続で歴代最低金利を更新!
最安値は下記の通り(カッコ内は対前月)となっています。
・20年以内 1.62%(▲0.09%)
・20年超 1.94%(▲0.07%)
・フラット50 2.79%(▲0.035%)
20年超タイプでも2.00%を大幅に切っています。
フラット35Sエコなら、返済当初5年間の金利が0.7%優遇されるので、
20年超タイプで1.24%、20年以内タイプだと0.92%と、
10年固定タイプを下回り、変動金利並みになります。
さらに、昨年9月30日〆切のフラット35Sの1%優遇に申込んでいれば、
当初10年間の金利が20年超タイプで0.94%、
20年以内タイプだと、ナント0.62%!
変動金利さえ下回っています!
草野のご相談者でも、フラット35Sの1.0%優遇に申込済で、
今月融資実行の方がおり、先ほどご連絡をしたところですが、
安全性重視にプラスして返済期間20年以内でいけるため、
10年固定タイプなど他のローンの選択肢はありません、
とお伝えしました。
0.7%優遇されるフラット35Sエコの申込みは
10月31日が締切りですが、昨年の1.0%優遇同様
申込みが殺到し、締切りが前倒しされるかもしれませんね!
記録更新となるフラット35の利下げについては、
ギリシャ問題などヨーロッパの金融情勢悪化などで日本国債が買われ、
10年もの国債の利回りが0.8%台前半になったことによります。
ただ、今後も国債の利回りやフラット35の金利が
このままの水準で推移するかは何とも言えません。
ですので、今月住宅ローンの実行を迎える方は
実にラッキーと言えます。
なお、上記の金利は金利プラン優遇後の数字であり、
借入れ条件や借りる方の属性、さらに交渉次第で上下します。