平成25年5月2日現在の、名古屋地区の住宅ローンの金利動向です。
まずは変動金利タイプから。
変動金利に影響を与える日銀のゼロ金利政策は終わったものの、
大幅な量的・質的金融緩和が行われています。
そのため変動金利については全く動きが無く、先月に続き据置きで、
三井住友信託の0.775%を筆頭に
1.0%前後の低水準で推移しています。
日銀の金融緩和政策は物価上昇率が2.0%になるまで継続の見込みなので、
変動金利も当面現在の水準で推移すると思われます。
次に、固定金利タイプと固定金利期間選択タイプ。
長期の固定金利に影響を与える長期金利(10年モノ国債の利回り)は、
先月の日銀の金融緩和政策の発表で一時的に0.4%台をも記録したものの、
その後0.6%前後で落ち着いています。
これは、3月末に比べると0.1%程度上昇していますので、
この動きにあわせて、メガバンクの5年超の固定金利期間選択タイプや
長期の固定金利を中心に、0.05%~0.1%程度の利上げとなりました。
長期の固定金利を扱わない地銀・信金については
3・5・10年固定で据置きにしているケースも見受けられますが、
表向きの優遇金利は変わらなくても、
個別に提示する実行金利の優遇幅が縮小される可能性があります。
とりあえず、10年固定の表向きの優遇金利は
先月同様1.35~1.55%程度がボリュームゾーンとなっています。
そして、フラット35。
こちらは先月過去最低金利を更新したため、
その後の長期金利の上昇と相まって反動もあり得ましたが、
結果としては、下記の通り微増(フラット50は微減)にとどまり、
相変わらずの低水準を維持しています (カッコ内は対前月)。
・20年以内 1.54%(+0.05%)
・20年超
1.81%(+0.01%)
・フラット50 2.44%(▲0.04%)
このところ、景気回復による金利上昇が取り沙汰され、
住宅ローンも変動金利タイプから固定タイプが注目されつつあります。
それに合わせて、一部の地銀・信金では、20年固定を始めたり、
長期の固定金利タイプの優遇キャンペーンを行うなどの動きが出始めています。