平成24年12月4日現在の、名古屋地区の住宅ローンの金利動向です。
衆議院の解散・総選挙で、マーケットにも動きが出ていますが、
住宅ローンにはどのような影響が出ているでしょうか?
まずは変動金利タイプから。
変動金利については、日銀のゼロ金利政策が
継続されているため全く動きが無く、先月に続き据置きです。
三井住友信託の0.775%を筆頭に
1.0%前後の低水準で推移しています。
ゼロ金利政策は、インフレターゲット(目標)1.0%のもと
物価上昇率が1.0%になるまで継続される見込みなので、
変動金利も当面現在の水準で推移すると思われます。
次に、固定金利タイプと固定金利期間選択タイプ。
今回の総選挙で、次期政権を有力視される
自民党の安倍総裁が大胆な金融緩和を叫んでいる影響からか、
円安・株高、そして国債も値上がり(利回りは下がる)しています。
特に10年モノ国債の利回りは9年半ぶりの0.7%を記録したため、
全期間固定金利タイプと10年以上の固定金利期間選択タイプで
0.05%程度の利下げとなっています。
10年固定では、
一部のメガバンクや地銀信金で1.30%となっているほか、
三井住友信託銀行では1.15%~と、ついに1.20%を切り、
先日の日経新聞でも大きく取り上げられていました。
また、瀬戸信用金庫では新しく
20年固定という商品を取り扱い始めました。
金利は大手銀行と比べて圧倒的に低い1.75%ということで、
ちょっと面白い商品になりそうです。
他にも、3年固定では先月の三井住友信託に続き、
三菱UFJ信託でも0.65%と、0.7%を切る水準になっています。
最後に、フラット35。
10年もの国債の利下げに連動して3ヶ月連続の利下げで、
最安値は下記の通り(カッコ内は対前月)、20年超タイプで1.81%と、
20年以内・20年超ともに史上最低金利を更新しました。
・20年以内 1.53%(▲0.04%)
・20年超 1.81(▲0.04%)
・フラット50 2.76%(▲0.021%)
と、衆議院の解散・総選挙は、住宅ローンの金利低下につながっています。
ただ、有力視させている自民党が政権を取ればこの傾向は続くかもしれませんが、
選挙の結果、他の政党が政権を取れば、流れがガラッと変わることもあり得ます。
年明けの住宅ローンの金利動向は全く読めません。
なお、上記の金利は金利プラン優遇後の数字です。
借入れ条件や借りる方の属性や交渉次第で、
さらに優遇幅を大きくすることもできます。