平成24年6月4日現在の、名古屋地区の住宅ローンの金利動向です。
まずは変動金利タイプから。
住宅ローン金利に動きが見える中、
変動金利については先月に続き据置きで、
三井住友信託の0.775%を筆頭に
1.0%前後の低水準で推移しています。
変動金利に影響を与える日銀のゼロ金利政策が、
インフレターゲット(目標)1.0%のもと、
物価上昇率が1.0%になるまで継続される見込みなので、
変動金利も当面現在の水準で推移すると思われます。
次に、固定金利タイプと固定金利期間選択タイプ。
固定金利タイプと期間選択タイプについては、
先月に引き続いての利下げとなりました。
地銀・信金では10年固定タイプが一部の銀行で下がった程度ですが、
メガバンクや信託銀行では、5年・10年固定で0.05%程度、
10年以上の長期固定で0.1%程度と、軒並み利下げとなっています。
そのため、10年固定はりそな銀行や三菱UFJ信託で1.4%と、
地銀・信金を下回る勢いとなっています。
最後に、フラット35。
先月もかなりの利下げがあり、
20年以内タイプでは歴代最低金利を更新しましたが、
今月も引き続き0.03~0.06%の利下げとなり、
最安値は下記の通り(カッコ内は対前月)となっています。
・20年以内 1.71%(▲0.05%)
・20年超 2.01%(▲0.06%)
・フラット50 2.825%(▲0.03%)
その結果、20年以内タイプと20年以上タイプ共に
歴代最低金利を更新しました。
草野のご相談者にも、今月フラット35Sの融資実行の方がいますが、
昨年9月30日〆切の1%優遇に申込んでいたので、
なんと当初10年間の金利が1.01%と、
変動金利と遜色ない水準で借入れていただけることになりました。
フラット35を代表とする固定金利の利下げについては、
先月発表された日本国際の格下げという利上げ要因以上に、
ギリシャ問題などヨーロッパの金融情勢悪化で、
日本国債が買われたからでしょう。
とは言え、このままの水準で推移するかは、
ギリシャ問題など不透明な要素が多いため、何とも言えません。
そのため、10年固定タイプ以上の住宅ローンをご検討中の方は、
土地の購入時に住宅ローンを組むなど、
早い時期に融資実行することで、
低金利の恩恵を受けることが出来るかもしれませんね。
なお、上記の金利は金利プラン優遇後の数字であり、
借入れ条件や借りる方の属性、さらに交渉次第で上下します。